不眠症患者30名，健常者（good sleeper）30名を対象に，入眠時認知活動の抑制について検討した。参加者は，入眠前の思考を特定した上で，抑制群と非抑制群にそれぞれ割り当てられた。抑制群には睡眠前に特定した思考を抑制するよう教示し，非抑制群にはリラックスし，思考をやり過ごすよう教示した。その結果，診断の有無にかかわらず，抑制群は入眠潜時と睡眠の質が非抑制群よりも悪化することが明らかとなった。
（感想）思考抑制は，不眠に影響する！かと思いきや，不眠に関係なく，どんな人でも考えないようにすると寝つきが悪くなる。不眠症特有ではないってことね。
出典：Harvey AG. (2003). The attempted suppression of presleep cognitive activity in insomnia. Cog Ther Res,27,593-602.