光暴露とうつ・自殺の関係

Min J & Min K. Outdoor light at night and the prevalence of depressive symptoms and suicidal behaviors: A cross-sectional study in a nationally representative sample of Korean adults. J Affect Disord 227:199-205, 2017.

これまでの研究によって,夜間の外光(Outdoor light at night: outdoor LAN)は,人間の概日リズムを破壊し,不眠,ガン,心疾患や代謝に影響を与えることがわかっている。そこで,outdoor LANと抑うつ症状,自殺行動との関連性について検討した。2009年の韓国地域健康調査データから,抑うつ症状を持つ113,119名(CES-D > 16)と自殺行動歴(念慮,企図)に該当した152,159名を対象とした。Outdoor LANに関しては,環境省のデータを利用して算出した。その結果,抑うつ症状有りもしくは自殺行動歴有りの者は,そうでない者に比べてoutdoor LANにより曝露されていた。Outdoor LANへの曝露が低い地域住民よりも高い地域住民の方がうつ病のリスク(OR = 1.29)と自殺行動のリスク(OR = 1.27)が高かった。夜間の外光はメンタルヘルスの問題に対する環境院と考えられる。

(感想)オッズ比が小さいようにも思うが,夜間の外光への暴露が低い地域のうつ病発症率・自殺率が年間1万人だったとすると夜間の外光への暴露が高い地域では,それぞれ2,900人,2,700人多く発症・自殺するということか。かといって,24時間社会を止める動きにはならないだろうし,いかに夜間光を防御するかが大事